天皇創建の神社、鎌倉宮

こんにちは、矢口敏和です。
鎌倉市にある「鎌倉宮」は、明治天皇自ら命じ創建された日本で唯一の神社と言われています。創建に至った歴史も奥深く、非常に格式の高い神社として有名です。今回は、日本でたった一つの天皇創建の神社で知られる「鎌倉宮」の特徴や見どころについて紹介していきましょう。

鎌倉宮の概要・特徴

明治天皇は、護良親王を祀るために明治2年に鎌倉宮を創建しました。境内には、足利氏により親王が幽閉された宝物殿や土牢、神苑があります。摂社村上社前には親王の身代りになった村上彦四朗義光の木像もあり、身代り様と呼ばれ親しまれています。

鎌倉宮の入り口には、赤と白の大きな鳥居が立っており、周囲の木々や建物の高さに比べ圧倒的な大きさと威厳に見惚れてしまうことでしょう。

鎌倉宮の見どころ

・盃割り舎

大鳥居をくぐり参道を歩くと、厄除けの「盃割り舎」が目に入ります。大きな石のまわりには、砕けた冬季がどっさりと積み重ねられていて、厄除け料を納めて盃を取っていく人たちがたくさん見られます。盃に大きく息を吹きかけて、石めがけて投げつけ粉々にすることで体の中の負が祓いのけるという言い伝えがあります。

・獅子頭の鎮座する拝殿

境内の正面に真っ赤な獅子頭が鎮座している拝殿があります。大きな獅子頭の両脇には小さめの獅子頭が置かれています。獅子は厄を飲みこみ幸せを招くという言い伝えがあるため、参拝者の厄を食べるために祀られているものです。境内には獅子頭のお守りを交通安全のお守りとして授与される方も多いようです。

・御構廟

土牢の奥へ進むと、御構廟があります。護良親王の首が置かれた場所で、御首塚とも言われていますが緑豊かな庭園のような雰囲気の中にあるのでわかりにくいかもしれません。

足利尊氏の弟によって暗殺された護良親王は、暗殺された時の刀を噛み折って、死んでも離さなかったことから足利尊氏の弟は恐れをなしてこの塚に首を置いて逃げ去ったとも言われているようです。

おすすめのシーズン

神苑には紅白一体の草木も多く、ソメイヨシノやオガタマ、アジサイ、ききょう、もみじ、梅など四季折々の草花を見ることができます。中でも「紅葉の天井」と呼ばれる神社前の楓の大木は11月下旬頃からが最も見頃で、鎌倉の紅葉スポットとしても有名です。毎年秋に開催されるか鎌倉薪能の時期をめがけて訪れるのも良いでしょう。

アクセス

アクセス方法は、鎌倉駅から鎌倉宮行きのバスに乗車し、終着点「鎌倉宮」で下車してください。鎌倉宮は、厄除けや歴史探訪にぴったりの神社です。厄除けに限らず、何か一新させたい時などに散策してみるのもいいかもしれません。護良親王がそのまま祀られている壮絶な歴史を間近で辿ってみてはいかがでしょうか。

鎌倉五山の寺院、浄妙寺

こんにちは、矢口敏和です。
鎌倉市には神社仏閣や歴史的遺産が数多くありますが、鎌倉五山で5番目の別格にあたる浄妙寺は、臨済宗の寺院です。今回は「稲荷山浄妙廣利禅寺」と言われる詳名を持つ「浄妙寺」の特徴や見どころについて紹介していきましょう。

浄妙寺の概要や特徴について

浄妙寺は、鎌倉市中心部から横浜市の金沢にぬける金沢街道沿いに位置します。足利義兼・退耕行勇らによって文治4年に創建されました。創建当初は、極楽寺という密教寺院でしたが、月峯了然が住職となってからは浄妙寺と称されます。

境内は南に開けた谷に位置し、西には杉本寺・杉本城跡、東には胡桃ヶ谷、南は衣張山を一望できます。鎌倉五山第五位の寺院として広大な寺地や23ヵ所の塔頭を保有していました。寺には婦人病に霊験のある淡島明神立像が安置され、婦人病に悩む女性が祈願場所として訪れています。

浄妙寺の見どころ

浄妙寺は、鎌倉五山第五位の格式ある寺院であることから国指定の史跡として非常に有名です。枯山水や庭、梅の木の美しさの中に風情ある建物が溶け込んでいる境内となっていますがそれぞれの見どころについて紹介していきましょう。

・本堂

1756年に再建された浄妙寺の本堂は、寄棟造で銅板葺きの屋根が特徴的です。起りと言って膨らんでいるような屋根の形がやわらかい印象に見え、2月に咲く梅の木との組み合わせが非常にきれいです。本堂に祀られているご本尊様は、木造の釈迦如来坐像で、南北朝鮮時代に作られました。この他、お産の神とされている淡島明神立像や退耕行勇坐像も祀られています。

・喜泉庵

喜泉庵は、1991年に枯山水の庭園前に復興された茶室です。かつては寺院で修業していた僧侶たちがお茶を飲む場所とされていましたが、現在はこの場所で抹茶やお菓子を楽しむことができます。枯山水を眺めながらゆっくりお茶の時間を満喫するのも良いでしょう。

・足利貞氏の墓

浄妙寺には、寺院中興の祖と言われている足利貞氏の墓があります。小さな石塔に囲まれた墓は少しこぢんまりとした印象に見えますが、長い時間風雪に耐えた歴史ある風格を感じさせるものです。

・喜泉庵の庭

喜泉庵の庭からは、枯山水だけでなく白石や樹木の鮮やかなコントラストなども一望することができます。

おすすめのシーズン

浄妙寺の境内には、梅やあじさい、コスモス、つつじなどたくさんの樹木や草花があります。春には浄妙寺の門前に桜が咲き乱れ、枯山水庭園では梅の花やボタン、シャクナゲなども咲き、おすすめシーズンは4月上旬から~5月下旬頃までです。11月からいちょうやサルスベリ、ぼたん、つばきなどの紅葉が見頃を迎えます。

アクセス

鎌倉駅から太刀洗方面行の京急バス金沢八景に乗車し浄妙寺で下車してから徒歩数分の場所にあります。

浄妙寺の幽玄の世界を楽しんだ後は、築90年の洋館を改造した石窯ガーデンテラスで天然酵母を利用したパンや鎌倉野菜を使ったパスタを楽しむこともできます。随所に植えられた梅の見ごろを狙って、一度浄妙寺に訪れてみてはいかがでしょうか。

縁切り寺として有名な東慶寺の歴史や特徴

こんにちは、矢口敏和です。今回は縁切り寺として有名な「東慶寺」です。

東慶寺は、縁切り寺として多くの女性たちを救ってきたとされる寺院です。神奈川県鎌倉市、山ノ内の臨済宗円覚寺派の寺院であり、開基は北条貞時、開山は覚山尼であると伝えられています。そんな東慶寺の歴史や特徴、見どころをご紹介しましょう。

縁切り寺・東慶寺

東慶寺は、鎌倉時代に八代執権北条時宗の正室であった覚山尼によって北鎌倉に開山された寺院として有名です。皇族の女性や大名の息女が代々住職を務めており、格式高い寺院となっています。特に江戸時代には、群馬の満徳寺と同様、女性の離婚を支援する縁切り寺として役割を担っていたというのも特徴です。

住職を勤めた女性の中でも天秀尼が有名ですが、豊臣秀頼の娘であり、徳川家康の息女千姫の養女でもありました。1639年、会津騒動が起きた際には、東慶寺まで逃げてきた妻子をかくまって引き渡しの要求にも断固をして応じなかった天秀尼の働きによって、命を免れたと言われています。この頃から、立場の弱い女性を守り続けてきたのではないかと伝えられているのも特徴です。

格式高い東慶寺の見どころとは

■山門

東慶寺は、境内の自然はもちろんのこと、様々な見どころがあります。茅葺屋根の小さな山門は、江戸時代に多くの女性が駆け込んだことで有名です。昔から女性を守り続けてきた山門は、落ち着いた風情があり魅力的です。

■鐘楼

茅葺屋根で風化が進んでいるものの、龍の絵が描かれた天井と吊るされた鐘は室町時代初期に作られたものとなっています。書院本堂の右隣にある書院は、歴史ある風格を見せる建物で、関東大震災後に再建されたものです。

■本堂

本堂は泰平殿と名付けられており、法隆寺の夢殿のような方形造りの屋根で美しい景観の建物です。本尊の釈迦如来坐像が祀られています。

■白蓮舎

立札茶室・白蓮舎では、毎年梅やハナショウブななど、見どころの時期を迎えると茶店が開かれます。参拝客はお茶と上生菓子を楽しみ、四季折々の花を鑑賞することができます。

東慶寺は、今でも多くの参拝客が訪れる格式高い寺院です。また東慶寺の境内は自然が豊かであり、年間を通して様々な花を楽しむことができます。年中行事や体験会開催されるため、毎年多くの人々が訪れます。

長い歴史を持つ東慶寺は、1年を通じて参拝客を魅了しているのです。江戸時代に縁切り寺として多くの女性を受け入れてきた寺院は、現在も日本の伝統文化を手軽に体験できる場所として人々に親しまれています。

鎌倉最古の寺院・杉本寺の歴史や特徴

こんにちは、矢口敏和です。今回は鎌倉最古の寺「杉本寺」をご紹介します。

杉本寺は、神奈川県鎌倉市二階堂にある天台宗の寺院として有名です。本尊は十一面観音で、坂東三十三個所、鎌倉三十三個所の第1番礼所としても多くの方に知られています。そんな鎌倉最古の寺院、杉本寺についての特徴やおすすめシーズンをご紹介しましょう。

杉本寺の歴史と特徴

杉本寺は、鎌倉幕府が開かれる約500年前の平安時代初期に造営された天台宗の寺院です。今でも多くの参拝者が訪れますが、その歴史はどのようになっているのでしょうか。杉本寺は光明皇后の御願によって行基で建立されました。

1189年の境内での火災発生時には、本尊の3体のうち十一面観音像が自ら庭内の大杉の下に逃げたという話も、古くから伝えられています。この頃から、杉本寺は目立った荒廃や廃寺の危機に陥ることが少なくなり、現在に至るまで人々の信仰を集めているのが特徴です。

杉本寺は大蔵山の中腹に山に抱かれるように建っており、秋には樹木も紅葉で美しい景観を見ることができます。

杉本寺のおすすめシーズン

杉本寺では、毎年四季折々の花を楽しむことができます。春は桜やツツジ、夏にはアジサイや百日紅、秋には紅葉、冬にも梅、水仙など多くの花々を見ることができるでしょう。また、以下のような年中行事も盛んです。このような行事の際に訪れるのも良いでしょう。

■灌仏会(かんぶつえ)花祭り

4月に開催される灌仏会花祭りは、花御堂を花で飾ることで、お釈迦様の誕生を祝うものです。お釈迦様が生まれた当時、九頭の竜が天から香ばしい水を吐いて産湯を使わせたという言い伝えが残っています。

そんな言い伝えから現在でも甘茶をお釈迦様の誕生仏にそそぎ、誕生をお祝いしています。また、灌仏会花祭りでは、お釈迦様の誕生を祝った後に甘茶を味わうこともできます。

■四万六千日大祭

毎年8月に開催される四万六千日大祭は、この日にお祈りされると四万六千日のご攻徳があると言われています。

■新年大護摩供(しんねんだいごまく)

年頭にあたり、開運招福・家内安全・身体健全などの願い事を記した護摩木を焚くことで、人々の願いが叶えられるよう祈念していただくものです。毎年この日になると、多くの参拝客が足を運ぶ姿を見ることができます。

杉本寺には、二王門を抜けたところに階段がありますが、苔にびっしりと覆われています。また、人が上り下りする部分がすり減ってくぼんでいることからも、長い時間をかけて大勢の参拝者が訪れた証です。

現在は残念ながら立ち入ることはできませんが、鎌倉最古の寺であることの象徴とも言えるでしょう。鎌倉最古の寺院・杉本寺は、ほかにも魅力が多い歴史のある寺院です。鎌倉ならではの風情や最古の寺院の趣を堪能するべく、ぜひ1度訪れてみてはいかがでしょうか。

鎌倉随一の花の寺、紅葉の名所 瑞泉寺

今回は、瑞泉寺のご紹介です。鎌倉随一の花の寺、紅葉の名所としても知られる瑞泉寺はこれからの季節、花を楽しみたいという観光客が多く訪れます。

瑞泉寺(ずいせんじ)は、錦屏山(きんぺいさん)という山号をもつ神奈川県鎌倉市二階堂にある臨済宗円覚寺派の寺院で、鎌倉三十三観音第6番、鎌倉二十四地蔵第7番目のお寺です。釈迦如来は瑞泉寺の本尊で、開基は二階堂道蘊です。

瑞泉寺は鎌倉幕府の重臣、二階堂道蘊は嘉暦2年(1327年)に夢窓疎石を開山として創建した寺と伝えられ、当初は瑞泉院と号されていました。そしてその後、足利尊氏の四男、足利基氏が夢窓疎石に帰依して瑞泉寺を中興し、寺号を改めました。それ以後、瑞泉寺は鎌倉公方足利家の菩提寺となり、関東十刹に名を連ねています。夢窓疎石が建てたへん界一覧亭は鎌倉五山僧による五山文学の中心となり、江戸時代には徳川光圀がこの地で新編鎌倉志を編纂させたと伝えられています。

瑞泉寺では様々な花を楽しむことができ、瑞泉寺の美しい紅葉も訪れる人の間でとても人気があります。お寺は紅葉ヶ谷と呼ばれる谷戸に位置しており、瑞泉寺境内は季節ごとに様々な花で彩られており、梅やつつじ、牡丹やマンサクなど一年中花が絶えることがありません。特にスイセンは有名で、花の寺というのはスイセンの花が咲く時期の瑞泉寺のことをいうといわれています。

鎌倉の紅葉は12月上旬が見ごろといわれ、瑞泉寺に紅葉を見に行くならこのころがおすすめです。また、イチョウの黄葉を楽しむ場合には11月の下旬ごろ、そして、紅葉は12月1、2週ごろがベストシーズンだといわれています。鎌倉は海に近くて温暖な気候でもあり、紅葉の時期は遅めといわれます。

瑞泉寺へは、JR横須賀線・江ノ島電鉄鎌倉駅から京浜急行バスで10分、大塔宮(鎌倉宮)で下車し、その後、徒歩で15分くらい歩くとアクセスできます。

鎌倉駅から徒歩で向かう場合には約35分かかります。また、瑞泉寺には無料駐車場が10台分ありますので、車でアクセスする場合には空いていれば利用することが可能です。

近くに有料パーキングなども見つけられます。瑞泉寺の開門は午前9時、閉門は午後17時、最終入門は午後16時30分となっていますが具体的な詳細については訪れる前に確認しておくと安心です。

瑞泉寺には拝観料が必要で、拝観料は大人が200円、高校生が200円、小中学生が100円、未就学児童は無料となっています。30人以上の団体になると、大人が150円、高校生が150円、小中学生が50円、未就学児童は無料です。

鎌倉随一の花の寺として知られる瑞泉寺は、これからの季節花を楽しみたいという観光客も多く訪れ、鎌倉を訪れたらぜひ訪れてみるのがおすすめのお寺の一つです。

矢口敏和一押し、みどころ満載の円覚寺

今回は、円覚寺のご紹介です。北鎌倉駅のすぐそばにあり、広々として重厚な感じのお寺です。紅葉の季節以外でも、緑がとても綺麗です。私、矢口敏和も一押しのお寺です。

神奈川県鎌倉市は、およそ800年前に源頼朝が、日本で最初の武家政権となる鎌倉幕府を開いた場所です。市の中心部から北へ約2キロ、JR北鎌倉駅のすぐそばにあるのが、円覚寺です。鎌倉五山第二位の臨済宗円覚寺は、1282年北条時宗によって建てられた禅寺です。

総門をくぐると、石段の上に堂々とした山門がそびえています。悟りに至るため通過しなければならない3つの関門「空・無想、無作」を表していると言われています。山門を抜けると石段の先に、仏殿「大光明宝殿」が見えてきます。仏殿の中には、宝冠釈迦如来像が安置されています。

円覚寺の伽藍は、幾度かの火災や地震により失われ、その度毎に仏殿は再建を繰り返してきました。しかし、安置されている釈迦如来像は、災害の中でも人々の手により守られてきました。仏像の頭部は、建立当時のままの姿を今に残しています。

元の襲来により亡くなった敵味方数万に及ぶ魂の救済を願って、北条時宗が国家鎮護のために円覚寺が創建されました。明治時代には、禅の教えに惹かれた文人たちが円覚寺を訪れるようになりました。夏目漱石は、居士林での座禅体験を小説「門」の中に書いています。

境内を奥に向かって進むと、北条時宗の廟所「佛日庵」があります。鎌倉時代、18歳という若さで国家の行方を決める地位に就いた北条時宗は、蒙古からの圧迫に苦しんでいました。この時、時宗を支えていたのが、中国から招かれた法曹蘭渓道隆が教える禅の教えだったのです。

正続院は、国宝舎利殿、開山塔、禅堂の3つのお堂で構成されています。舎利殿は、こけら葺き、入母屋造りの高い屋根を持つ繊細で装飾的な構造で、日本の禅宗様を代表する傑作です。お堂の中央には厨子が置かれ、仏牙舎利が安置されています。舎利殿の奥には、様々な苦難を乗り越え中国から渡ってきた仏光国師・無学祖元を祀る開山堂があります。

円覚寺は、通年を通して人気のあるスポットですが、特に秋は紅葉スポットとしても多くの観光客で賑わいます。境内には、「安寧」というカフェもあり広い円覚寺内を散策する際の休憩所として人気があります。円覚寺はかなり広いので、最低でも1時間はみた方がよいでしょう。座禅体験もできますので、興味のある方はトライしてみるのもいいですね。

拝観時間は、3月から1月は朝8時~午後4時半までとなり、12月~2月までは午後4時までとなっています。

北鎌倉には他にも、かけこみ寺と呼ばれていた尼寺東慶寺、あじさいが美しい明月寺、建長寺など見ておきたいお寺がたくさんあります。

訪れるが人少ない隠れた名所寿福寺

今回は、寿福寺です。規模の大きな有名な寺とは異なりますが、この寺の魅力をご紹介します。

鎌倉五山第三位の寿福寺は、JR鎌倉駅から徒歩10分ほどの場所にあります。寿福寺は、北条政子が1200年に創建しました。寿福寺が建てられた場所は、源義経の屋敷があった場所であるなど源一族に由来する地でもあります。美しい畳の境内には、北条政子のお墓もあり、見どころ満載です。

因みに、お茶の文化を広めたのは、寿福寺の住職であった栄西が中国から持参したお茶の種を各地で栽培したことが始まりだとされています。開山した栄西は、寿福寺に来る前は比叡山延暦寺で修行をしていました。しかし、禅の教えが京都で反対されたため、北条政子に迎えられたと言われています。

寿福寺は、参道の参拝と北条政子、源実朝のお墓参りは可能のですが、それ以外のエリアは普段は境内を非公開としています。お正月に1週間くらいと、ゴールデンウイーク中に特別公開で入ることが可能となっています。その年によって公開日程が異なっていますので、しっかりチェックしておく必要があります。

境内に建てられている仏殿は2度の火災により、1664年に再建されています。仏殿の中には、国宝の釈迦三尊像が安置されています。この脱活乾漆造の仏像は、高さが3メートルほどある大きな仏像で、鎌倉時代に作られました。当時の仏像の作り方としては非常に珍しい作り方だと言われており、撮影は不可とされています。

仏像の両脇には、堂々とした仁王像も祀られています。総門「寿福金剛禅寺」をくぐるとまっすぐに伸びた柱式の石畳みが中門へと続きます。石畳みの両側には杉の木が植えられ、荘厳な雰囲気を感じることができます。

墓地は、中門の左手にある竹林を進んでいくと洞穴のようなお墓が見えてきます。北条政子のお墓の他にも、高浜虚子などのお墓もあります。中門からお墓真では約5分くらいかかります。燈籠の側には鎌倉市指定記念物のビャクシンの古木が植えられています。このビャクシンは、火災で仏殿が消失した際にも焼けずに残っていたと伝えられています。

寿福寺は、興味のない方が普段行くと何もない場所に感じられるかもしれません。
しかし、特別公開は年に数日しかありませんので、事前に日程を確かめて行くと非常に興味深い体験をすることができるでしょう。

撮影不可の仏像は、ネットで検索しても中々出てきませんので一見の価値があります。また、訪れる人が少ないため、苔が美しく紅葉の季節は静かに美しい紅葉を楽しむことができます。周辺には、鶴岡八幡宮などの有名観光スポットもありますので上手に周ってみましょう。

美しい青のあじさい寺でもよく知られている明月院

こんんちは、矢口敏和です。今回は紫陽花寺の一つ、明月院をご紹介します。

明月院はあじさい寺という名称でもよく知られる神奈川県鎌倉市の寺院です。明月院は、臨済宗建長寺派に所属している寺院で、あじさいの名所として知られています。

この寺院の開基は上杉憲方、開山は密室守厳といわれていますが、この点については、明月院の起源は1160年に山内首藤経俊が平治の乱で討たれた父の菩提寺、明月庵だともいわれています。経俊は明月庵建立の草創、憲方は中興者と見る人もいますが、実際の開基は憲方とするのが通説となっています。

明月院の境内にあるあじさいのほとんどはヒメアジサイという品種で、淡い水色から日ごとに青みを増していくという特徴をもっています。

初夏頃には約2500株ものあじさいを境内で眺めることができ、その時期にはあじさいが美しく変化する様子を楽しむことができます。

明月院はベストシーズンでもある6月は午前8時30から午後17時まで公開されています。6月以外の時期は午前9時から午後16時までとなっています。

見どころ

境内にはあじさいのほかにも梅や桜、モミジやカエデなどが植えられ、1年を通して美しい自然を楽しむことができます。また、自然の他にも、枯山水の庭園ややぐらなどの見どころもたくさんあり、毎年多くの人々が訪れています。やくらは鎌倉の中でも最大級ともいわれ、みごたえがあります。

明月院境内は1984年2月に国の史跡指定を受け、その境内には北条時頼廟や北条時頼墓などがあります。また、鎌倉十井の1つとされている瓶(つるべ)の井もあります。この瓶の井は甕(かめ)の井ともいわれています。

また、明月院には重要文化財に指定されている木造上杉重房坐像や紙本著色玉隠和尚像、紙本淡彩明月院絵図があります。そして、鎌倉時代には珍しい塑造の肖像彫刻塑造、北条時頼坐像なども観ることができます。

矢口敏和おすすめのシーズン

明月院はやはり初夏に見ごろを迎えるあじさいを楽しみたいという人が多いお寺です。平日でも大混雑しますが、6月の時期に行くのがおすすめです。特に山門へ続いている参道の両サイドに咲くあじさいはたいへん見事です。

日本の古来品種のヒメアジサイの青い色の花の美しさは明月院ブルーとも呼ばれ、いつまでも見る人を飽きさせない美しさがあります。このように、明月院は鎌倉を訪れたらぜひ訪れたいお寺といえます。

アクセス

アクセスについてはJR横須賀線北鎌倉駅を下車して10分ほど歩くと到着できます。また、鎌倉駅から江ノ島電鉄バスに乗り、明月院で下車して徒歩5分ほどで着くのでアクセスも良好です。

矢口敏和も一押し! 竹林でよく知られる竹のお寺、報国寺

こんにちは、今回は私、矢口敏和が特に好きな報国寺です。竹林を見ながらの抹茶は格別です。

報国寺は禅と竹の庭などで有名なお寺で、神奈川県鎌倉市にある臨済宗建長寺派に属する寺院です。その山号は功臣山で、本尊は釈迦三尊、鎌倉三十三観音霊場の第10番の札所です。境内にある竹林のため、竹の寺という名前でも呼ばれています。

報国寺は1334年(建武元年)、天岸慧広の開山によって創建されたと伝えられ、開基報国寺の開基は足利家時とされていますが、上杉重兼も寺の創設には関わっているといわれています。また、1438年(永享10年)の永享の乱で敗れた鎌倉公方足利持氏の子の義久が自刃した寺であり、関東における足利公方終焉の地ともされています。

そのような歴史の地に、現在は美しい竹が生い繁るようになり、報国寺は日本だけでなく世界にも知られている竹林の美しいお寺となっています。

竹林だけではなく、お寺の入り口には枯山水庭園があり、とてもよく手入れされていて見ごたえがあります。そんな報国寺には東帰集1冊、1巻(附:絹本著色仏乗禅師像、堆朱印櫃入木印2顆)や仏乗禅師度牒1通、仏乗禅師戒牒4幅などがあり、重要文化財として指定されています。

著名な作家として有名な川端康成も以前、報国寺近くに転居し、このお寺をよく散歩していたといわれています。

報国寺の魅力

毎日散歩したくなる雰囲気が報国寺にはあり、境内には石塔やお地蔵さまなどがあり、苔の濃淡のコントラストの中で訪れる人が心静かに眺められる魅力がたくさんあるといわれています。

一木一草が歴史を語り、功名手柄をたてようといざ鎌倉と馳せ参じた若き武士たちの情念に思いを致しながら、竹林の中で静かに思い描くことができるのもこのお寺ならではといえます。

矢口敏和おすすめのシーズン

そんな報国寺のベストシーズンはその竹林が青々と美しい色をつける春から初夏の時期といえます。暑い日差しの時期でもこの中にいるとまるで時間の流れを忘れるような静けさの中にいることができます。そんな時間が流れているのが報国寺なのです。

アクセス

報国寺へはなるべく公共の交通機関を利用してアクセスするのがおすすめです。

駐車場は若干ありますが、報国寺は鎌倉駅からバスで約12分でアクセスできます。徒歩だと約40分かかります。

鎌倉中心部からは離れていますが、JR 鎌倉駅へは電車なら、東京駅からJR横須賀線直通で約60分、品川からなら約50分、新宿駅からJR湘南新宿ラインで直通 約50分でアクセスできます。

そして、京浜急行バスの鎌倉霊園 正面前太刀洗・金沢八景行きやハイランド行きで約12分、浄明寺バス下車後は徒歩3分で到着できます。車なら、横浜・横須賀道路の朝比奈インターから10分くらいです。

重要文化財と歴史ある木々を楽しむ事ができる鶴岡八幡宮

こんにちは、矢口敏和です。今回は重要文化財である鶴岡八幡宮のご紹介です。

京都の石清水八幡宮を由比ヶ浜辺にお祀りしたのが始まりとなる鶴岡八幡宮。
鎌倉時代に源頼朝の力によって、鎌倉幕府の宗社にふさわしい上下両宮に整えられ、鎌倉の町作りの中心になりました。

そんな鶴岡八幡宮には、貴重な文化財が多くあり、国宝をはじめ、重要文化財、県指定文化財、市指定文化財など多くの宝物が保管されています。その上、建物自体も重要文化財に指定されていおり、上下両宮、大鳥居などもその一つです。

そんな重要文化財に触れることができるほか、四季折々の花も楽しむ事ができる鶴岡八幡宮。

八幡様と安産の木と言われている槐は、八幡宮の御祭神である応神天皇様がご誕生した際、御母神功皇后さまが傍らに置かれたという事から安産を願う「子安の木」としての信仰されています。

その他、昭和38年に市天然記念物に指定された若宮の東側に柏槇も鎌倉時代の歴史を語る木として有名な木となっています。幹のまわりは4mを超える大木。

代将軍源実朝が宋の国より種苗を取り寄せたと言われています。もちろん、四季折々の花も楽しむ事ができるため、開化の時期に合わせて花と歴史ある木々を一緒に楽しむ事もお勧めです。

費用は時期によって異なり、一般300 円~600 円程度。小・中学生:100 円~200 円程度となっています。

矢口敏和おすすめの見どころ

境内の見どころとしては、正面の両側に広がる源平池。そんな、源平池には8月になると蓮の花が咲き誇ります。

その他、境内には、市立鎌倉国宝館があり、神奈川県指定文化財の十二神将立像や薬師如来立像。重要文化財の銅造薬師如来坐像や地蔵菩薩立像などを拝見する事が可能です。また、この博物館では絵画や工芸、書跡・古文書なども展示されています。

時期によって、展示物が異なる事もある為、事前に展示物を調べてから訪れるといいかと思います。

アクセス

鶴岡八幡宮へには、小町通りを通るグルメ、ショッピングを楽しむルートと段葛を通る歴史情緒を楽しむルートがあります。

公共交通機関を利用の場合、JR鎌倉駅東口から徒歩10分、江ノ電鎌倉駅から徒歩10分。

また、車の場合は、横浜横須賀道路・朝比奈I.C.から5kmほどで、駐車場は普通車で40台程度となっています。

ただし、この鶴岡八幡宮の駐車場の場合、事前に予約する事が可能となっており、予約してから訪れる事で駐車場探しに苦労するといった負担を軽減させる事が可能です。これらのアクセスとルートを踏まえ考えてから訪れるといいかと思います。