鎌倉五山の寺院、浄妙寺

こんにちは、矢口敏和です。
鎌倉市には神社仏閣や歴史的遺産が数多くありますが、鎌倉五山で5番目の別格にあたる浄妙寺は、臨済宗の寺院です。今回は「稲荷山浄妙廣利禅寺」と言われる詳名を持つ「浄妙寺」の特徴や見どころについて紹介していきましょう。

浄妙寺の概要や特徴について

浄妙寺は、鎌倉市中心部から横浜市の金沢にぬける金沢街道沿いに位置します。足利義兼・退耕行勇らによって文治4年に創建されました。創建当初は、極楽寺という密教寺院でしたが、月峯了然が住職となってからは浄妙寺と称されます。

境内は南に開けた谷に位置し、西には杉本寺・杉本城跡、東には胡桃ヶ谷、南は衣張山を一望できます。鎌倉五山第五位の寺院として広大な寺地や23ヵ所の塔頭を保有していました。寺には婦人病に霊験のある淡島明神立像が安置され、婦人病に悩む女性が祈願場所として訪れています。

浄妙寺の見どころ

浄妙寺は、鎌倉五山第五位の格式ある寺院であることから国指定の史跡として非常に有名です。枯山水や庭、梅の木の美しさの中に風情ある建物が溶け込んでいる境内となっていますがそれぞれの見どころについて紹介していきましょう。

・本堂

1756年に再建された浄妙寺の本堂は、寄棟造で銅板葺きの屋根が特徴的です。起りと言って膨らんでいるような屋根の形がやわらかい印象に見え、2月に咲く梅の木との組み合わせが非常にきれいです。本堂に祀られているご本尊様は、木造の釈迦如来坐像で、南北朝鮮時代に作られました。この他、お産の神とされている淡島明神立像や退耕行勇坐像も祀られています。

・喜泉庵

喜泉庵は、1991年に枯山水の庭園前に復興された茶室です。かつては寺院で修業していた僧侶たちがお茶を飲む場所とされていましたが、現在はこの場所で抹茶やお菓子を楽しむことができます。枯山水を眺めながらゆっくりお茶の時間を満喫するのも良いでしょう。

・足利貞氏の墓

浄妙寺には、寺院中興の祖と言われている足利貞氏の墓があります。小さな石塔に囲まれた墓は少しこぢんまりとした印象に見えますが、長い時間風雪に耐えた歴史ある風格を感じさせるものです。

・喜泉庵の庭

喜泉庵の庭からは、枯山水だけでなく白石や樹木の鮮やかなコントラストなども一望することができます。

おすすめのシーズン

浄妙寺の境内には、梅やあじさい、コスモス、つつじなどたくさんの樹木や草花があります。春には浄妙寺の門前に桜が咲き乱れ、枯山水庭園では梅の花やボタン、シャクナゲなども咲き、おすすめシーズンは4月上旬から~5月下旬頃までです。11月からいちょうやサルスベリ、ぼたん、つばきなどの紅葉が見頃を迎えます。

アクセス

鎌倉駅から太刀洗方面行の京急バス金沢八景に乗車し浄妙寺で下車してから徒歩数分の場所にあります。

浄妙寺の幽玄の世界を楽しんだ後は、築90年の洋館を改造した石窯ガーデンテラスで天然酵母を利用したパンや鎌倉野菜を使ったパスタを楽しむこともできます。随所に植えられた梅の見ごろを狙って、一度浄妙寺に訪れてみてはいかがでしょうか。

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